熱性けいれんで慌てないために
今日は熱性けいれんについてお伝えしていきます
熱性けいれんは起きてからでは遅い?
熱性けいれんは、起きてからでは遅いのです
熱性けいれんが起きてから対処法など調べる時間と余裕はありません
ですので、けいれんが出現した時に、少しでも冷静な対応ができるよう、頭の片隅の置いておいて欲しい知識をお伝えしていきます。
熱性けいれんとは?
5か月~6歳程度の子供に発症しやすいです。
脳の電気的活動が、熱が急激に上がる過程についていくことができず、一時的に電気的活動が乱れます
簡単に言えば、熱の上昇中に、脳が一時的に混乱してしまうのです、それに体が反応してしまうのです
熱の急激な変化にけいれんが出現しやすいということは、、、
解熱剤を使用し、熱を無理やり下げても、またいつか熱が上がってきます。
その時、急激に熱が上がってくる可能性が高いので、熱性けいれんを引き起こすリスクも出てきます。
熱の上がり下がりに脳がついていけなくなります。
また、体を冷やすのも一緒です。体や脳は体温を上げようあげようあげようとしているところへ、体を冷やされてると、脳が混乱しやすくなるのです。
解熱剤を使用することも、体を冷やすのも悪いことではありませんが、使用するタイミングが重要になってくると思います。
熱性けいれんとは、どんな時に出現するの?
熱性けいれんと言われるだけあって、高熱が出た時でしょう?
体温が40度超えた時とか?
なぁーーーーんて思っているパパさんママさん
それ間違いですよ
熱性けいれんは高熱が出た時ではなく、熱がどんどん上がっている最中に出現するもの多いです
熱性けいれんは、一般に生後6か月~5歳までに、発熱時38度以上の熱が上昇しているタイミングで起こることが多いです
ただ、37.5℃以上からけいれん発作の可能性が出てきますので、注意しておく必要があります。
症状は、子ども一人ひとり違います。
- 全身が震える。
- 泡を吹く。
- 意識がはっきりせず、ただ一点を見つめ、どんどん唇が紫色になる。
- ぎゅーーーーっと手足に力が入って固まる。
- 白目を向いて、脱力している。
熱性けいれんの対処法は?
熱性けいれんの対処法
①まず、落ちついてください。 ←←← これ本当に大事です。
わが子が目の前で、意識がなくなったり、白目をむいて、口から泡を吹いたり。。。
落ち着けるわけがありません
が、落ち着け落ち着けと言い聞かせます
決して、大声で名前を読んだり、身体をゆすったりすることは決してしてはいけません。
②時計を確認 ←←←痙攣がどれくらい続いているかを把握する必要があります。
後に病院受診した時にけいれんが出ていた時間を聞かれるので、時間把握は大切です。
③お子さんの体を横向きにして寝かせてあげてください。 ←←←けいれんの時に吐いたり、お子さんの舌が落ち込んで呼吸をする通りの気道を閉鎖してしまう可能性があるからです。
④5分以上続く場合は救急車を呼んでください。
以下の状態でも、救急車を呼んだ方がよいです。
- けいれんが一度治まっても、再度けいれんが出現する場合。
- 5分以内にけいれんが止まっても、意識が戻らない時や唇が真っ青になっている場合
5分以内にけいれんが収まったら、ご自身でかかりつけ医へ行っていただいてOKです。
②~④の間、お子さんから目を離さず、けいれん発作時、どんな発作であったかを観察しましょう。
- けいれん時間はどれだけ?
- けいれん中は、手足はどのように動いていたか?左右に動きの違いがあったか?
- 顔の表情は?目つきや眼球の向きは?
5分以内にけいれんが収まっても、早かれ遅かれ、病院には受診をしてください。
けいれんと同じような症状で*てんかん*というものがあり、判別区別の必要があります。
終わりに
ママナースもわが子が熱性けいれんを起こしたことがあります。
それまで、仕事中に何度も、けいれん発作が出現した子供を見て冷静に対応できていました。
ですので、わが子に起きてもきちんと対応できるという自信もありました。が、そうはいきませんでした。
わが子が自分の目の前で、けいれんを起こし、どんどん唇が真っ青になっていき、恐怖を覚えパニックになりそうでした。
何度もけいれん発作に遭遇したことがある人間でも、わが子のけいれん発作は困惑します。今までに遭遇したことのないパパママさんたちなら、なおさらです。
どこか頭の片隅に、対処法を念頭に置いておいてください。
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