アレルギーマーチとは
アレルギーマーチとは、元々遺伝的要因でアレルギーになりやすい人が、年齢と共に次から次へと新たなアレルギーを発症していくことをいいます。
主に食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などがありますが、もちろんこの中のいくつかにかかる人もいれば、すべてのものにかかる人など人それぞれになります。
他にも乳児湿疹やアレルギー性結膜炎、反復性喘鳴などアレルギーマーチは様々なものが発症していきます。
親から受け継いだアレルギーの遺伝から乳児湿疹などから発症します。
赤ちゃんの肌を清潔に保ち、適切な食事をさせていれば、今後に続くアトピー性皮膚炎、食物アレルギーやそこから続くアレルギーをも断ち切ることが可能です。
また、食物アレルギーや小児気管支喘息などは、大きくなることで自然と治癒していくこともあります。
しかしながら、これらを発症すると花粉症やアレルギー性鼻炎や成人性喘息などへ発展していく可能性があるため、早めの段階でアレルギーの連鎖(アレルギーマーチ)を止めることが大切です。
適切な対処をしていくことで、これら発症を防ぐことができます。
年齢ごとの主なアレルギー連鎖
【0~2歳期】
原因アレルゲン・・・卵、大豆、乳製品、小麦
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎を発症している場合、今後多くの場合で、喘息の発症がみられます。
特に喘息の発症が多くなる2歳~3歳頃までの期間、抗アレルギー薬を専門医の指導の下投与していくことで、喘息の発症を防いだり、軽減する効果があります。
また、皮膚を常に清潔に保ってあげることでぜん息の発症予防につながる可能性があるとされています。
食物アレルギー
【2~3歳期】
原因アレルゲン・・・卵、大豆、乳製品、小麦、ピーナッツ、魚類、ダニ、ハウスダスト、ペット
小児気管支喘息
【6~7歳期】
原因アレルゲン・・・卵、大豆、乳製品、小麦、ピーナッツ、魚類、魚卵、甲殻類、ダニ、ハウスダスト、花粉
アレルギー性鼻炎
アレルギー性結膜炎
【12歳期】
原因アレルゲン・・・そば、小麦、魚類、魚卵、甲殻類、果物、ピーナッツ、貝類、ダニ、ハウスダスト、花粉、昆虫
成人型喘息
アレルギーマーチを防ぐために
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを防ぐために必要なことは
アレルゲンの回避
家の清掃や布団を干したり、窓を開けるなどでダニやハウスダスト、カビなどを除去しましょう。
薬物療法
症状が出る前から予防をするためのプロアクティブ療法と症状が出てから治療をするリアクティブ療法というものがあります。プロアクティブ療法がおススメです。
アレルギーマーチでは、やはり発症を抑えることが大切です。予防し、発症を防ぐことでさらなる小児気管支喘息やアレルギー性鼻炎など連鎖を防ぐことができるためです。
発症後の治療となると、治療の効果が出てくる前にさらなる新たな症状が出てしまう可能性も否定できません。
減感作療法
スキンケアはとても重要で、新生児期から保湿剤を塗ってやることで、新生児の皮膚をよい状態に保つことでアトピー性皮膚炎の発症リスクが軽減させることができます。
新生児は十分な皮膚バリアができていないため、アレルギー物質が皮膚から入ってきます。
このため、親がしっかりスキンケアをしてあげましょう。
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